何だってこんなにも思い通りにならないんだろう
世の中、自分の思い通りになることばかりじゃないって
分かっているけど、肝心なことは何一つ、形にならない

形にしようとすると邪魔するやつがいるからだ
自分の意志を伝えても、頭ごなしに怒鳴り散らして
恐怖政治か

持ち上げたり、落としたり、忙しいな
気が付かないふりで やりすごすのもまた一興


おじいちゃんは高齢だ
最近 「いったいいつまで息をついていればいいのか」と
自問自答しているように呟く

それは かみさまにしか分からないことなんだろう
明日かもしれないし明後日かもしれない
はたまた1年後かもしれないし、10年後かもしれない

眠りにつくときは、明日の朝、また起きられるように、と
願うのだろうか、それとも、目を覚まさないように、と
願うのだろうか、

怖くて、とてもじゃないけど尋ねられない


僕だって自分のことだけ考えているわけじゃない
でも 僕がしたいことは 自分勝手で許されることじゃないように
わめき散らす人間がいるから
身動きがとれず 頭の中でだけ 妄想は膨らんでいく


突き詰めると あれだ、
僕が幸せになるのが妬ましいんだろう

さも「あなたのため」と吹聴しているけど
何のことは無い
自分が手に入れ損なったものを僕が手に入れるのが
我慢ならないんだろう


何も言わない もう言っても無駄だと思っているから
少しずつ病んでいく感触


はっきり言うよ
本当のところ お前なんか 大嫌いだ
自分自身にも 僕を取り囲む全てのものに対しても
少しずつ確実に 絶望していくよ


(いつか飛び降りる日がくると いい)
 


祈るように愛してくれれば それで良かったのに